特に勘違いは無さそうだが
昨日書いたように、Android版のAGMPlayerの性能が足りないので、今日は、落穂拾いのような性能改善を色々とやってみたのだが、あまり代わり映えしなかった。念のために、DCT+以外のモードだとかでも確認してみたのだが、大体は、理屈通りの結果になった。
今の所、ターゲットにしているのは、解像度が320x240の高圧縮オプションを適用したDCT+モードの動画を15FPSで再生する事なのだが、この設定でエンコードした1分の動画を待ち時間を入れずに全フレーム表示すると、1分15秒かかっている。
つまり、15秒分性能が足りないのだが、YV12モードでエンコードすると、1分かからずに表示は終わる。また、解像度を160x120に落とせば、DCT+モードの30FPSでエンコードしても、1分以内に表示は終了する。
と、いう事で、別条件でテストしてみても、別段、可笑しな結果にはならないため、特に勘違いは無さそうなのだが、DCT逆変換ルーチンの処理を半分にしてみると、画像は可笑しくなるのだが、処理は丁度1分で終わった。
なので、DCT逆変換のオーバーヘッドは30秒くらいと考えられるのだが、だとすると、残りの45秒のオーバーヘッドは何処でかかっているんだろう? という話になる訳だ。
高圧縮オプションを使うのをやめると、ハフマン圧縮の展開処理が不要になるため、処理時間は減るのだが、5秒程度だった。
このため、残りの40秒はその他の処理のオーバーヘッドという事になるのだが、今日の所は、まだ、その内訳は判っていない。
作者的には、YV12逆変換と画面表示のオーバーヘッドが大きいのなら、表示が間に合わない場合には、適時、これらの処理をスキップする事はできるので、望ましいのだが、何となく、違うような気がしている。
まあ、もう少し、色々とテストしてみれば判る話なので、明日には結果は出ているだろう。
ちなみに、Java版では、SSE2命令を使っていないがために、DCT逆変換のオーバーヘッドが大きいのだが、その分、小回りも効く。
なので、処理ルーチンをアグレッシブに変更すれば、オーバーヘッドは減らせそうな気もしてきているので、Tegra2-1GHzのPHOTONで、320x240の15FPS再生は可能になるかもしれない。
とりあえず、今のターゲットはAndroid2.2以降にしているので、マルチコアの性能は使えないのだが、今時のAndroid4.0以降のデュアル/クアッドコアをターゲットにすれば、320x240の30FPS再生くらいなら、SIMD命令やハードウェア支援がなくても、CPUだけで何とかなるかもしれない。
= この記事に関連する公開中ソフト =
(2013/12/08追加)
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