スポンサード リンク

T.Ishii's Software Library

HTML5 レトロ風ゲーム館

無料ブログはココログ

« まだまだ微妙 | トップページ | 効率よりは馬力 »

2倍重いが圧縮率も2倍

今は、Mirror-DTCの次バージョンを開発中で、AGM-DCT+を使ったストリーミングモードの微調整を行っていたのだが、このモードを導入しようとしたのは主に60FPS転送時のデータ量の増加に対応する為だったので、圧縮率を優先して画質は少し犠牲にする事にした。

AGM-DCT+というのは、AmuseGraphics系ソフトに実装している動画用コーデックなのだが、その品質値は0から100に調整可能なのだが、デフォルトでは50にしてある。

で、この50という値は、1080p程度の動画に適用すると、まあまあの画質になるのだが、480p程度の動画に適用すると、普通は、少し悪い感じの画質になる。

これは何故なのか、というと、DCT変換は動画の解像度に無関係に8x8ピクセルに対して行わせているので、動画の解像度が高い場合には、普通は、そのピクセル領域に存在している情報量は少なくなるからだ。

つまり、8x8ピクセルの情報量が少ない場合、品質値を悪くして、その8x8ピクセルを劣化させても、その8x8ピクセルが動画画面全体に与える影響は少ないので、画質低下も少なく感じられる事になる訳だ。

もっとも、画面の全領域で、8x8ピクセルが劣化すると、動画全体の画質も劣化するのだが、AmuseGraphics系のエンコーダーでは、この様な場合には、キーフレームを挿入する事で、画質の劣化を発生させないメカニズムも導入してある。

なので、AmuseGraphics系のAGM-DCT+エンコーダーでは、何だか画質が悪い様な気がするのだが、場面変化時なんかには、ちゃんとした画質になるので、画質の悪さは気のせいかなあ、なんて思う事になる訳だ。

更には、品質値を50に設定してあっても、一定周期毎に、品質値90相当のエンコード処理を入れてあるので、画質が悪いと思っていた8x8ピクセルについても、真面目に見ようとすると、画質が良くなったりする訳だ。

と、いう事で、AGM-DCT+というのは、様々なテクニックを使って品質値の悪いエンコード結果をメインに使いつつも、それなりの画質がある様な印象を与える、ある意味、詐欺師的なコーデックになる。

もっとも、MP3だとかMPEGだとかの非可逆圧縮コーデックというのは、全て、オリジナル音声や画像を忠実にエンコードする事は目指しておらず、それらしく聞こえたり見える様にしつつ、何とか圧縮率を稼ごうとしているコーデックになる訳なので、AGM-DCT+が詐欺師なら、これらもまた、詐欺師になる。

なので、AGM-DCT+が詐欺師だったとしても、別段、問題は無い訳なのだが、詐欺師の本道は、どうやって騙すか、という事になる。

で、どうやって騙すか、というのが本道というのであれば、ある意味、マジシャンもそうなのだが、マジックというのは、トリックを知っていると、見破るのは簡単だ。

つまり、作者的には、Mirror-DTCに採用したAGM-DCT+をメインとしたストリーミングモードのトリックを知っているので、あらが目立つ所もあるのだが、今日の時点で、こんなもんかなあ、という所まで調整は出来たので、これで良し、という事にした。

ちなみに、開発を始める頃に、ストリーミングモードでは、最終的には出力画像の品質をRGBにまで上げる、と、書いていたのだが、これはヤメた。

また、パイプラインの段数を増やしてマルチスレッドエンコード性能を上げる、とも書いていたのだが、これもヤメた。

これは何故なのか、というと、AGM-DCT+モードのままでも、画質を最高画質にしてあれば、最終的にはRGBクラスの画質に落ち着くし、パイプラインの段数を増やさなくても、4コアCPUマシンでなら、現状でも、フルHD-60FPSのエンコードが行えているからだ。

と、いう事で、結局、ストリーミングモードというのは、AGM-DCT+改、みたいな感じになったので、メニュー構成的には、「圧縮」メニューに「ストリーミング圧縮」が追加されただけになったのだが、表題にした様に、現行の「映像圧縮」と比べるとエンコード負荷が2倍程度重くなる事も多いのだが、圧縮率も2倍程度になる事が多い。

少し前に書いた様に、ギガビットイーサー接続なら、別段、現行の映像圧縮でもフルHD-60FPS転送は余裕なのだが、WiFi接続時には、大画面の高FPS転送を行いたければ、今回追加する「ストリーミング圧縮」を利用するメリットはある筈だ。

また、圧縮率の比較は「映像圧縮(高圧縮)」との比較になるので、テキストと映像が混在した画面を扱う場合には、「ストリーミング圧縮」を使った方が気分が良くなる筈だ。

まあ、映像部分の画質は、現行の映像圧縮と比べてみていると、明らかに悪いのだが、映像の劣化は、気にしなければ気にならない程度、には抑えたつもりではある。

= この記事に関連する公開中ソフト =

Mirror-DTC

Mirror-DTC

(2016/05/04追記)

« まだまだ微妙 | トップページ | 効率よりは馬力 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/534482/63093917

この記事へのトラックバック一覧です: 2倍重いが圧縮率も2倍:

« まだまだ微妙 | トップページ | 効率よりは馬力 »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

広告

プライバシーポリシー

  • 当サイトでは、第三者配信による広告(Google Adsense)サービスを利用しています。

    Google を含む第三者配信事業者は、Cookie を使用して、ユーザーのウェブサイトでの閲覧履歴に基づく広告を配信します。 Google 広告 Cookie を使用することにより、Google や Google のパートナーは当サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づく広告をユーザーに表示できます。

    Cookieを無効にする設定およびAdsenseに関する詳細については、以下のリンクを参照下さい。

    広告 - ポリシーと規約 - Google