Ubuntu版ムービーカッター Ver1.4.3を公開
Ver1.4.3では、「切り出し」メニューに「動画[音声差替]」を追加し、AGM形式動画の音声トラックを差し替えた出力を作成できる様にしました。また、音声トラックの別指定時にも音量の正規化/自動調整を行える様にしました。
従来からある「切り出し」-「動画 [エンコード]」でも、音声トラックを変更したAGM形式動画を出力できましたが、この場合には、映像トラックデータについても、再エンコードして出力されていました。
このため、「動画 [エンコード]」を使用した場合、音声トラックのみを差し替えたい様な場合にも、映像トラックの再エンコードが発生していたため、処理が重くなり、また、AGM-DCTやAGM-DCT+形式での出力時には、画質の劣化も発生していました。
これに対して、今回追加した「動画[音声差替]」を利用すると、映像トラックに対する再エンコードが発生しないため、処理は軽くなり、画質の劣化も発生しません。
ただし、この機能を利用できるのは、AGM形式動画に限られます。また、音声トラックに対しては再エンコードが発生しますので、音質は劣化する可能性があります。
上記機能を利用する事で、AGM形式動画の音声トラックを別音声に差し替える処理が低負荷/短時間で行える様になりますが、元々の音声トラックを加工した結果に差し替える事もできます。
具体的には、「ファイル」-「音声トラックの管理」では、ミキシング音声にAGM形式動画を指定する事もできますので、音声を差し替えたいAGM形式動画をここで指定しておき、エンコード時に希望する加工処理を適用させた上で、オリジナルの音声トラックと差し替える様な使い方もできます。
例えば、AG-デスクトップレコーダーやAG-Webカメラレコーダーで録画したAGM形式動画ファイルの音声が小さすぎた場合に、その音声のレベルをAGM形式動画のエンコードオプションの音量の「正規化」/「自動調整」や「オプション」メニューの「イコライザ」を使って適切な音量に変更した音声データに差し替える事ができます。
また、「オプション」メニューの「音声オフセット」も有効に機能しますので、音ズレが発生している動画をAG-デスクトップレコーダーで録画し、音ズレを修正する様な場合にも、映像トラックの再エンコードが発生しないため、低負荷/短時間で処理を行える様になります。
上記と関連する変更として、従来版では、「音声トラックの管理」で「音声トラックにミキシング音声を使用する」が指定されている場合には、エンコード出力時に音声の「正規化」/「自動調整」オプションは機能しませんでしたが、本バージョンでは利用できる様にしています。
この変更は、AGM形式動画の出力時に限らず、出力形式がWebM形式の場合にも適用されます。
上記とは別に、本バージョンでは、従来版にあった幾つかの詳細不具合の修正も行っています。
AG-ムービーカッター Ver1.4.3は以下のダウンロードページからダウンロードできます。
AG-ムービーカッター for Ubuntu ダウンロードページ
http://t-ishii.la.coocan.jp/download/AGMCutU.html
- 2022/05/12追記 -
Ver1.4.3.1を公開しました。
Ver1.4.3.1ではUbuntu22.04LTS向けバイナリを追加しています。
Ubuntu18.04LTS / Ubuntu20.04LTS向けバイナリに変更はありません。
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