使える感じにはなった
今は、AmuseGraphics Ver1.4.4の開発フェーズで、AGMPlayerを更新中だ。今回の目玉は簡易Webサーバーを利用したリモコン機能で、既に、使える感じにはなった。より改良するモチベーションがない、という問題はあるのだが・・・
作者は知らないのだが、多分、巷には、動画プレイヤーソフトは色々とある筈だ。
にも関わらず、AGMPlayerという動画プレイヤーを新たに開発したのは、作者オリジナルである所のAGM形式動画を視聴できる動画プレイヤーは、巷には存在しない筈だからだ。
まあ、AGM形式動画を開発した後、作者的には、それを再生できるDirectShowフィルターを公開したので、DirectShowベースの動画プレイヤーなら、再生できない事はない筈なのだが、DirectShowというのは、今現在、Windowsで主流となっているMediaFoundationよりも前に使われていた規格になる。
なので、今時の動画プレイヤーの殆どでは、前述のDirectShowフィルターは使われないので、仕様を公開していないAGM形式動画をデコードできる動画プレイヤーは存在しない筈な訳だ。
それでは、今時の規格である所のMediaFoundationベースのデコーダーを開発して公開すれば良いんじゃないの? という声も聞こえてきそうなのだが、MediaFoundation用のデコーダーの開発方法というのは、一般公開されているかどうかも怪しい訳だ。
つまり、作者的には、MediaFoundation用のデコーダーのサンプルプログラムなんて見たことはないので、開発する気にもならないのだが、そう思う、より大きな理由は、今となっては、Windowsというのは、それほど大きな存在ではなくなっているからだ。
なので、Windowsでしか使えないMediaFoundation用にデコーダーを開発できたとしても、そのデコーダーはMacでもLinuxでも使い物にはならないので、MacとLinuxでAGM形式動画を再生可能にしたければ、何か別の手立てが必要になる訳だ。
と、言う様な事を鑑みると、そういう中間ドライバの様なソフトを色々と仕様を調査しつつ開発するよりは、自前で再生全般を行える動画プレイヤーを開発してしまった方が労力は少なくて済むし、Windows / macOS / Linuxが動画再生用のプラットフォームを改変したりした時に、それに対応する必要も無くなるので、作者的には、MediaFoundationだとか用のモジュールを開発するよりは、動画プレイヤー自体を開発する事にした訳だ。
その結果として、今現在、AGM形式動画は、Windows / macOS / Ubuntu(Linux) / Android + iOS/iPadOSを含む各種OS環境のWebブラウザで視聴可能になっている。
つまり、AGM形式動画を視聴可能にする! という事で開発を始めたAGMPlayerは、既に、その目的は達成している感も無きにしも非ずだ。
更に言えば、巷の動画プレイヤーの殆どは、誰も使っていないであろう様なマイナーなコーデックの再生が行えます! みたいな、少なくとも作者的にはどうでも良い様な特徴を売りにしていて、逆に、作者が欲しいと思っているネットワーク経由での視聴機能なんてモノを実装している動画プレイヤーは、これも、少なくとも作者的には、知らない。
なので、作者的には、そんな動画プレイヤーを自らの手で開発した訳なのだが、この機能についても、既に、必要十分に作り込みを行えているので、別に、これ以上の改良の必要性は感じていない。
しかしまあ、Androidにしろ、iOS・iPadOSにしろ、専用アプリをダウンロードしてインストールしなければ使えない! なんてのは、実は、既に前時代的で、10年くらい前から、既に、世の中は、クラウドの時代に移り変わってきている訳だ。
つまり、HTML5以降、クライアント機器からはサーバーにアクセスすれば、Webブラウザ上で必要な機能が提供される様になってきている訳だ。
なので、作者的にも、今回、AGMPlayerの改良よりも先に、AGMServerにWeb視聴機能を追加した訳だ。
と、言う様な事を鑑みれば、作者的には、今回のAGMPlayerの更新開発に対するモチベーションが低い理由が判ってもらえると思うのだが、作者がHTML5に注目した2010年くらいには、巷では、まだ、こういう時代が来る事が予想されていなかったかもしれない。
なので、作者が作成したHTML5関連のWebページへのアクセスはかなりあったので、そのページに貼ったAdsense広告からだけでも、作者的には、それなりのお小遣いがもらえていた訳なのだが、それから既に10年以上たった今現在でも、まだ、Android / iOS・iPadOS向けにアプリを開発している人は多数いる筈だ。
その理由は、クラウドベースのアプリはオフラインでは使えないのに対して、そういったネイティブアプリは、オフラインでも使える! という事もある筈なのだが、それ以前の問題として、クライアント機器上で動作が完結するアプリの場合、サーバー上にサービスを構築する必要がない! という事もある筈だ。
つまり、インターネット上に、多数のユーザーからアクセスされるサーバーを公開し、そこで、様々なサービスを運営する! なんてのは、中小企業だとか個人には荷が重い仕事になる訳だ。
しかし、作者的には、簡易WebサーバーをWindowsPC上で動作させる事で、Webアプリを利用可能にしている。
なので、上記の様な面倒ごとも発生しないので、より積極的に、Webアプリの利用を推進できる訳だ。
と、言う事で、今回、AGMPlayerについては、リモコン機能をWebアプリとして提供する事にしているのだが、今日の時点で、機能的には、普通に使える感じになったかもしれない。
なので、リリースは近いのだが、HTML5が巷に広がるのに10年近くかかった事を鑑みれば、作者製ソフトが導入を始めている簡易Webサーバーによるローカル環境でのWebアプリ応用、というのが広まるのにも、更に10年かかるのかもしれない。
つまり、今現在、こんな機能を提供しても、??? みたいに思う人が殆どか? と、思うと、作者的にも、あまり気合が入らない訳なのだが、多分、10年後には、作者は既にこの世にはいないので、真面目に鑑みれば、今やらないと、もう出来ないかもしれない今日この頃になる訳だ。