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クライアントはほぼ完了

今は、Mirror-DTC Ver1.4.4の開発フェーズで、既にWindows/macOS用はβ2版を公開中だ。その次のステップとしてUbuntu版の開発を行なっているのだが、今日の時点でクライアントの変更はほぼ完了した。

今時、自作PCでもない限り、PC/Macを購入すると、最初からWindows/macOSがプレインストールされた状態になっている。

なので、巷の殆どの人は、プレインストールされているOS以外のOSを使う事はないので、大昔から、一部の人達に持て囃されてきた、Linux、その中でもユーザーが多い事になっているUbuntuでさえ、一般ユーザーが使う事は稀な筈だ。

にも関わらず、作者は大昔からLinuxは使ってきているのだが、その最初の理由は、Unix相当のOSだから! という事だった。

つまり、作者が最初にLinuxを使い始めたのは、ショップブランドのDOS/V機が安価で売られていた時代、具体的には1990年代初頭だったので、チャンとしたマルチタスクOSを個人が使いたかったら、Linuxしかない時代だった訳だ。

まあ、当時でも、チャンとしたマルチタスクOSを使いたい! なんて事を言っていたのは、コンピュータ関連のエンジニアだけだった筈なので、Linuxというのはエンジニア向けのOSだった、と、言えなくもない筈だ。

もっとも、当時、Unixが搭載されたワークステーションなんかは個人が買える価格ではなかったので、安価なDOS/V機にインストールして使えるUnixライクなOSであったLinuxは、コンピュータ関連のエンジニアに留まらず、プログラミングの勉強をしようとしていた学生にとっても、存在意義はあった筈だ。

しかし、その後、1995年くらいにビジネス向けにはWindowsNT、コンシューマ向けにはWindows95がリリースされると、パソコンを購入すると、そのパソコンにはチャンとしたマルチタスクが行えるOSがプレインストールされている! 時代になった。

なので、マルチタスクがしたい! みたいな人的には、Linuxを使う意味は無くなったのだが、当時、VisualStudioの前身のVisual C++なんかのプログラム開発環境は有料で、Windows環境下でのプログラミングを真面目に行おうとするとMSDNに加入して年間10万円くらいの出費が必要だった。

これに対して、Linuxには、無料で利用できるCコンパイラだとかが提供されていたので、Windows95以降でも、お金をかけずにプログラミングをしたい! みたいな人的には、Linuxを使う意味はあった。

当時、より大型のコンピュータを設計/開発するハードウェアエンジニアだった作者的には、業務的には、Windows用にプログラムを開発する必要はなかったのか、というと、実は、そんな事も無かった。

何故なら、当時、ダウンサイジング! が叫ばれていたので、より大型のコンピュータを使って行われていた業務も、当時はパソコンに毛が生えたくらいのモノでしかなかったIAサーバー! で行われる様になったりしていたからだ。

もっとも、作者はハードウェアエンジニアだったので、WindowsNT上で動作するアプリケーションなんかについては、ソフトウェア部門で開発が行われたので、業務として開発する必要は無かった。

しかし、開発したハードウェアがIAサーバー! に実装されて出荷される事は出てきたので、そのテストはWindowsNT上でも行う必要があり、作者的にも、少し高価に感じたのだが、自己研修! という事で、MSDNに入ってWindowsNT用のプログラミングをやってみたりしていた。

と、いう事もあり、WindowsNT以降、作者的には、Linuxを使っている暇が無くなったのだが、前述の様に、その後しばらくは、Linuxでは無料でプログラミングが出来る! というメリットは残った筈だ。

しかし、2000年には、MacのOSは、正真正銘のUNIXである所のMac OSXに変わったし、その開発環境である所のXcodeの先祖は無料で提供された。

また、2010年くらいには、Windows用の開発環境である所のVisualStudioについても、個人開発者であれば無料で利用可能なCommunityが提供される様になったし、各種のドキュメントも、インターネット上に公開される様になったので、作者的にも、MSDNを辞めて、こちらに乗り換えた。

と、いう事なので、2010年くらいになると、Linuxでは無料でプログラミングが出来ます! なんて事もメリットではなくなり、Appleやマイクロソフトが真面目にドキュメントを提供してくれるmacOS / Windowsでのプログラミングの方が楽になったかもしれない。

もっとも、巷では、それ以前に、Linuxをターゲットにしたオープンソースソフトが増えていた事もあり、IAサーバー! でも、Linuxが使われるケースが増えた筈だ。

また、スーパーコンピュータの場合、独自CPUだとか、その他の独自ハードウェアを制御する必要がある事から、その気になれば、カーネルから自前で再構築可能なLinux以外のOS選択肢はない、かもしれない。

と、いう事で、今でも、LinuxというOSには存在意義がない事もないのだが、Windows / macOSが進化して、チャンとしたマルチタスクOSとなり、それら用のプログラミング環境が無料で提供される様になった今、一般人的には、Linuxを使う意味は殆どなくなったかもしれない。

まあ、作者くらいの世代なら、OSといえばUNIX、なので、プログラミングをするのであれば、Linuxを使え! みたいな人は多いかもしれないので、今だに、時代遅れな老人が権力を振るっている様な世界では、OSはLinux一択かもしれないのだが・・・

ちなみに、今日はLinuxについてのネガティブな発言を色々としている様に見えるかもしれないのだが、上記は、別にネガティブ発言ではない筈だ。

何故なら、事実を記載しているだけだからだ。

作者的には、Linuxとしては、Ubuntuのデスクトップ版を2012年くらいから使い続けていて、公開ソフト用のホームページなんかは、Ubuntu上でメインテナンスしている。

これは、UbuntuのファイラーはFTPに真面目に対応してくれているし、今となっては、デファクトスタンダードなテキスト形式である所のUTF8についても、Ubuntu上で扱う方が安全だったりするからだ。

更に言えば、macOSはMacでしか動作しないし、Windowsについても、仮想環境で利用しようとすると、有料のライセンスを買い足す必要がある訳だ。

つまり、仮想環境で複数のインスタンスを利用したい場合、無料で利用できるUbuntuが便利な訳だ。

そんな事をしなくても、macOS / Windows共に、マルチタスクOSなので、一つのインスタンスで複数のソフトを同時動作させる事は出来るのだが、例えば、MasterReversiのエンジン対局は、画面キャプチャーしてマウス操作なんかもエミュレーション動作させるので、動作させると、デスクトップ環境を占有してしまう。

似た様な話としては、デスクトップ画面の録画なんかでも、デスクトップ画面を占有する必要が出てくるので、PCのハードウェアを買い足さずに複数の処理を同時動作させたければ、仮想環境で複数のインスタンスを動作させる必要が出てくるので、Windowsの場合、2,3万円もするライセンスを追加購入する必要が出てくる訳だ。

その点、Ubuntuの場合、仮想環境は無料でいくらでも作れるので、便利なのだが、作者的には、今現在、10台のPC/Macを使える状況なので、そこまでする必要がない分、この点については、あまり重要視していない。

しかし、やはり、無料で複数環境を構築できるメリットというのは、一般人的にも、Linuxを使う動機にはなる筈の今日この頃だ。

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