2025年だからこその開発を!
MasterReversiの開発アイテムとしては、本質的な部分については、評価精度の向上と評価速度の高速化、というのがあるのだが、作者的には、革新的な改良を行える様なアイデアはない。
まあ、パターン評価は、序盤では、評価対象とできるパターンが少ないので、信頼性が低くなると考えられる。
なので、序盤用には、もっと定性的な評価を重視すべきだ! みたいな考えはあるのだが、その考えを具体化していく元気はないので、現行版では、1990年代のオセロプログラムが採用していた様な、着手可能数による評価、みたいな評価項目を取り入れている。
もう一つの考え方としては、今回、序盤の評価は信頼できないので評価値は使用しない! みたいな考え方を取り入れてみている。
具体的には、レベル5の場合、24手読みなので、普通に鑑みれば、1手目から、パターン評価に使用する局面は24手目の局面になるので、それなりに信用できるんじゃないの? みたいな所もある。
しかし、実際には、24手読みでは前向き枝刈りを行うので、まだ、盤面に5石しかない局面も、評価する必要が生じる訳だ。
つまり、そんな局面をパターン評価して、ちゃんとした評価値が得られるか? というのが問題になるので、序盤では、パターン評価以外の評価が必要! という事になるのだが、そういった局面を評価対象としなければ、そんな評価も必要なくなる。
なので、序盤では、前向き枝刈りをしない事にして、20手目くらいから、パターン評価による枝刈りを行わせる! みたいな感じにすれば、評価値の精度は上がる感じなのだが、処理速度は大幅に低下する。
と、言う事で、中々、上手く行かないのだが、多分、1990年代にオセロプログラムを開発していた様な人達的にも、同じ様な事は考えていた筈なので、今更、そんな本質的な事を考えてみた所で、簡単に何かしらかの成果が得られる筈はない。
なので、2025年に開発するオセロプログラム的には、2025年だからこそ実現できる様な開発アイテムを鑑みるのが成果を出しやすい筈なのだが、その一つが、より多くの教師データを使った評価データの作成! みたいな話になる訳だ。
つまり、このブログでも何度か書いた様に、2000年代に人気だったWZebraの場合、評価データの生成はコンピュータの処理能力不足から、1〜2週間が必要だったのだが、今時のPCが使える作者的には、1〜2時間もあれば、新しい評価データを生成できる。
その結果として、色々な教師データを組み合わせて、色々な新しい評価データを生成してみて、どれがよいかなあ・・・、みたいな事も出来る状況になっている訳だ。
なので、そんな状況を生かさないのは勿体無いので、今回は、新しい評価データを色々と作ってみたりもしているのだが、1990年代と比べると、PCが使えるメモリやストレージの容量も増えている。
また、ネットワークは普通に普及しているし、転送速度は、日増しに速くなっている。
このため、2025年のオセロプログラム的には、より大容量のメモリやストレージを使用したネットワーク機能付き! みたいなモノが、相応しい気もする。
なので、作者的には、既に書いた様に、大容量Bookをネットワークで共有して更新/利用できるサーバー機能! みたいなモノの開発を予定している訳だ。
もっとも、1990年代にも、大型コンピュータには、それなりのメモリやストレージは実装されていたし、ネットワーク機能なんてモノも、普通にあった。
このため、企業の研究所レベルの環境では、似た様な話はあった筈なので、今、それをやったとしても、別に、革新的、という事にはならない筈だ。
なので、今更、そんな事をやったとても、本質的には、目新しい話は出てこない筈なのだが、当時、大企業や大学なんかの研究機関でなけば出来なかった様な事が、一般人が個人で出来る時代になった! というのは、それなりに嬉しい話にはなる筈だ。
まあ、そもそも、パーソナルコンピュータというのは、そういうモノだった筈なのだが・・・