MRSolver Ver1.5.6を公開
macOS / Ubuntuで動作するMRSolver(リバーシ用終盤解析プログラム)をMasterReversi Ver1.5.6に同梱しているWindows版相当に更新しました。従来版に対して若干の性能向上 と不具合修正が行われています。
macOS/Ubuntu版MRSolverは、共に、Windows版MRSolverと同様のコマンドラインユーティリティになっています。
また、内部で使用しているリバーシ関連の処理コードについても、Windows版とほぼ同一であるため、Windows版をVer1.5.6に更新したのに合わせて、macOS/Ubuntu版についても、Windows版で更新した処理コードを適用してバージョンをVer1.5.6に更新しました。
macOS/Ubuntu版MRSolverの従来バージョンはVer1.5.2でしたので、今回のVer1.5.6では、Windows版のVer1.5.2以降で更新された内容が適用されています。
比較的大きな更新としては、Windows版のVer1.5.4で行われた「8スレッドを超える場合の並列演算処理の性能を改善」が挙げられます。
また、Ver1.5.5で行った終盤/中盤評価速度の改善施策も適用されます。
このため、本バージョンでは、従来版と比較して、特に、最近では珍しく無くなった8コア16スレッド等の多コアCPUが搭載されたPCでの性能向上が期待できますが、従来タイプの2コア4スレッド/4コア8スレッドCPUが搭載されたPCでも、若干の性能向上が期待できます。
ただし、Windows版と同様に、処理ノード数のカウント方式は変更されていますので、処理ノード数・処理ノード数/時間の値を従来版と単純比較する事はできません。Windows版に導入しているAffinity Maskについては、処理OSの違いから導入していません。
上記以外の変更としては、従来版では、利用可能なキャッシュサイズが512MBまででしたが、Windows版と同様の4096MBまで利用可能になっています。また、Windows版と同様に、盤面データとして棋譜を指定する事も可能になっています。
不具合修正としては、稀に発生する可能性があった以下の不具合が修正されています。
・32手読み以上の先読み時にクラッシュする場合があった不具合
・2/4マス空で終局する対局の完全読みを間違う場合があった不具合
・誤った完全読みの着手進行が報告される場合があった不具合
・64石勝ち時の先読みの着手進行として異常値が報告される場合があった不具合
なお、動作対象OSについては、macOS / Ubuntuの最新バージョンに合わせて変更されています。
macOS版はmacOS10.13〜13(最新版)、Ubuntu版はUbuntu20.04LTS/22.04LTS(最新LTS版)が動作対象OSとなります。
利用可能なCPUは従来版と同様で、macOS版はAppleシリコン/x64 CPU、Ubuntu版はx64 CPUに限られ、x64 CPU環境では、AVX2命令が利用可能な場合に、より高速なAVX2版が動作する様になっています。
macOS / Ubuntu版 MRSolverは、それぞれ、以下のダウンロードページからダウンロードできます。
- 2023/02/16追記 -
・Ubuntu版が通常のUbuntu20.04LTS環境でGLIBのバージョン違いにより動作しない事が判明したため、Ubuntu版の20.04LTS用実行ファイルを差し替えました。
動作内容に変更はないため、バージョン番号は変更していません。(readme.txtの更新履歴に差し替えの旨は記載しています)
- 2023/04/21追記 -
・Ubuntu版20.04LTS用のX64バイナリ(AVX2命令を使わないバイナリ)がAVX2命令が動作しない環境で動作しなかったため差し替えました。動作内容に変更はないため、バージョン番号は変更していません。(readme.txtの更新履歴に差し替えの旨は記載しています)
- 2024/05/17追記 -
・macOS / Ubuntu版をVer1.5.7に更新しました。更新内容はWindows版MasterReversi Ver1.5.7に同梱しているMRSolverと同等の実行コードに変更し、評価データについてもVer1.5.7に同梱しているデータに変更しています。
従来版と比較すると序盤〜中盤向けの先読み評価の処理速度が向上し、評価精度も若干向上する事が多くなっている筈です。
- 2024/12/15追記 -
・macOS版をVer1.5.7.1に更新しました。更新内容はARM版Windows向けのARM64版で行なった性能向上施策を適用しています。
従来版と比較するとAppleシリコン用が10%程度、AVX2が動作しないx64用が5%程度、AVX2が動作するx64用が2%程度、性能向上します。
- 2025/03/19追記 -
・macOS / Ubuntu版をVer1.5.8に更新しました。更新内容はWindows版MasterReversi Ver1.5.8に同梱しているMRSolverと同等の実行コードに変更し、評価データについてもVer1.5.8に同梱しているデータに変更しています。
- 2026/06/13追記 -
・macOS版をVer1.6.0に更新しました。更新内容はWindows版MasterReversi Ver1.6.0に同梱しているMRSolverと同等です。

