20年前に出来なかった?
MasterReversiに対する今回の更新内容は、コンピュータプレイヤーに変化設定を行える様にした事と、Book学習処理を改良しつつエンジン対局等で自動学習も行える様にした事、そして、中盤評価の処理速度を大幅に向上させた事だ。
出来栄えは、中々、良い感じなのだが、項目的には、20年前にMasterReversiを真面目に開発し始めた頃でも、出来たんじゃないの? みたいな内容になっている。
つまり、コンピュータプレイヤーの変化設定なんて、20世紀にリリースされたリバーシソフトにもあった筈の設定だし、Book学習については、数日前に書いた様に、Buro氏のLogistello絡みの論文の何処かにも書かれていた様な内容を、今回、実装してみた、みたいな感じかもしれない。
そして、中盤評価の高速化についても、既に書いた様に、前向き枝刈りを、より積極的に行うようにしただけの話なので、別に、20年前のリバーシソフトでも、同様の処理を実現できない事はなかった筈だ。
と、いう事で、2024年にもなって、こんな基本的な項目の変更をやっているの? という気もしないではないのだが、実際の所、2004年当時、作者のメインPCは、CPUクロックが800MHzのPentium3を搭載したデスクトップPCだった。
もっとも、その年に、Athlon 64 2800+搭載のNECの水冷PC を購入したので、作者的にも、メインPCの性能は一気に上がったのだが、それでも、CPUのクロック周波数は1.8GHzで、1コア1スレッドのCPUだった訳だ。
つまり、作者的には、一気に高性能PCを手に入れた格好にはなったのだが、メインPC以外に、ノートPCとしてDynabook C9/214LDEWも使っていたので、CPUのクロック周波数的には、1.4GHzから1.8GHzに上がった程度だった。
しかし、Dynabookは真面目に使っているとすぐに熱くなったのだが、NECの水冷PCは、水冷! というだけあって、どれだけフルパワーで動作させても動作音は静かだったし、熱くもならなかった。
なので、開発作業は捗りはしたのだが、作者的には、このNECの水冷PCで行った作業で記憶に残っているのは、「デザイン」設定の作り込みを行なっていた事だけだ。
具体的には、MasterReversiのデフォルトデザインは、黒を基調としたシンプルなモノなのだが、最初は、この黒が安っぽく感じられた。
このため、作者的には、どうやったら、もう少し格好よくできるかなあ、みたいな事を連日チャレンジしていたのだが、その結果として「質感」という設定項目を増やす事になった訳だ。
つまり、この「質感」を使用する事で、やっと、作者的にも納得のMasterReversiの独特なデフォルトデザインを完成させる事ができた訳だ。
と、いう事で、実は、20年前、作者はリバーシソフトを開発していたのだが、既に、αβ探索だとか、NegaScout法だとかに関する調査は終わっていて、それらを使用したリバーエンジンは、一応、作り終えていたので、関心は別の所に移っていた訳だ。
つまり、MasterReversi的には、Logistelloの作者であるBuro氏の論文と、WZebraのホームページの記載事項と、上記の様な普通に人工知能の教科書の最初の方に載っていそうな基本知識を素直に組み合わせただけで、それなりに強いリバーシプログラムは作れてしまったのが、ある意味、不幸だったのかもしれない。
何故なら、この当時の作者的には、リバーシプログラムの「強さ」については、誰が作っても似た様な感じになる筈! と、思っていたので、「強さ」に対しては最初に作った処理コードをいじらずに、「速さ」を追求する方向で邁進する事になったからだ。
その結果として、その後、「並列演算」だとか「ネットワーク分散」みたいなMasterReversiの特徴が実現されていく事になったのだが、普通の人なら最も重視しているかもしれない「強さ」については、おざなりにされたので、2024年の今になって、基本項目の改良なんて事をしなければならなくなった訳だ。
と、いう事で、今回の更新は、20年前にも、理屈の上ではできた筈なのだが、前述の様に、当時のメインPCの性能を鑑みれば、同じ様な開発でも、当時、やろうとしたら、様々なテストなんかに時間がかかりすぎて、やる気を無くしていたかもしれない今日この頃だ。
ちなみに、その後のメインPCは、Core2QuadのGatewayブランド デスクトップPC → Core i7-2600のGatewayブランド デスクトップPC → Mac mini Late2014 → Mac mini M2 Proと移り変わってきている。
もっとも、作者はメインPCだけで作業する人ではないので、ノートPC的にも、初代MacBook → MacBook Late2009→ ASUS X202E → MacBook Pro 15インチ 2016 → MacBook Pro 13インチ M1と購入してきた。
上記以外にも、サブPCとして、dynabook MX/33、Surface Go 2、タブレットとしては、Nexus7、Nexus9、2023年製NEC製10インチタブレット、初代iPad Air、第4世代iPad Air、と、購入してきている。
と、いう事で、PCだとかタブレットだとかで幾ら使ってきたのかなあ、というのは、真面目に計算してみた事はないのだが、今現在、部屋にある機器の合計額だけ計算してみても、普通に100万円は軽く超えている。
と、いうか、書き忘れたのだが、作者的には、一昨年、RYZEN9 5900HXのミニPCと、Core i7-12700の仕事用iiyamaPCも購入していた。
なので、今現在のMasterReversiがあるのは、総額100万円以上の上記の様なPCなんかがあったればこそ! という事にはなるのかもしれない。
つまり、そんな機器が無かった20年前には、今回やった様な改良は、現実的には難しかった、かもしれない。
まあ、それはタダの言い訳で、真面目にリバーシプログラムだけを作る人なら、PC一台あれば、普通に開発可能ではあるのかもしれないのだが・・・

