Bookサーバーの開発を急ぐ?
今は、macOS版MRWorkerの開発フェーズなのだが、同時開発していたMasterReversi Ver1.5.8の仕上げ作業中だ。ここ数日はBookの安定を待っているのだが、安定しないので、次回作にご期待ください! みたいな感じになりそうだ。
MasterReversiのBook登録というのは、2000年くらいのリバーシソフトと比べると、多分、量的には多い筈だ。
また、MasterReversiの初版開発を行っていた2000年代中盤くらいには、巷では、WZebraが人気ソフトだったので、WZebraに勝てる様に! という事で、主に、WZebraとのエンジン対局結果から生成していた。
なので、Bookを使えば、初版当時から、WZebraとの普通の対局では、ほぼ負ける事は無かったのだが、2010年くらいから、奥原氏がリリースしてきているEdax + Unified Bookだとか、Edax + Top Level Bookなんかと比べると、WZebraの場合、Bookを使わせても、結構、簡単に負けてくれる! という事がある。
負けてくれる理由としては、Book登録が少ないから、という事もあるのかもしれないのだが、考え方によっては、Book登録が間違っているから、とも言えるかもしれない。
具体的には、WZebraのBookで、WZebaが+4石で優勢の筈の進行を進んでいる筈なのに、MasterReversiのBook登録はドローになっていて、そのまま進行させると、30手目付近でWZebraのBookが途切れて、対局結果としてはドローになる、なんてのは至極普通にある。
そして、WZebra的には、2石勝ちのつもりでBookに従って進行していたのに、MasterReversiが途中で変化して、結局、負けてしまう! なんて事も普通にある。
その結果として、MasterReversi的には、Bookを変化させないWZebraとの対局でも、10対局もさせれば、数対局で勝ってしまう。
と、言う事で、Bookというのは、リバーシソフトによって扱いは異なり、例えば、前述の奥原氏の完全オリジナルソフトであるBooby ReversiのBookの精度は、多分、WZebraよりも高いのだが、東京大学の学生だった作者の人が開発したThellというソフトでは、確か、大学でのオセロ大会のルールでBookの使用が禁止されていたので、Bookは搭載されていなかった筈だ。
少なくとも、Bookというのは、ある意味、力技でしかないので、アカデミカルな世界では、それを使って強いリバーシソフトを作ったからといっても、全く、評価はされないので、アカデミカルな世界で評価されたい人的には、Bookの強化なんてモノには関心を持たない訳だ。
なので、強いリバーシソフトというのは、そもそもは、AI研究の一環として開発されてきた経緯を鑑みれば、今時の開発者の中にも、評価関数の実装には力を入れても、BookでAIを強くしようなんてのは邪道だ! みたいな人も多い訳だ。
と、言う事なので、作者的にも、Bookに力を入れるのはどうなんだろうか? みたいな所もあったのだが、作者の出身学部は理学部ではなく工学部だし、サラリーマン時代の職種も研究職ではなく開発職だった。
つまり、学会で発表できる様な理論を構築するよりは、実際に動作するモノづくりが好きなタイプなので、Bookにも力を入れてきたのだが、その分、中盤の評価関数の精度だとか評価速度については、強さにはあまり影響がなくなった事もあり、自慢できる実績は上げられていないかもしれない今日この頃だ。
と、言う事で、アカデミカルな世界では、リバーシのBookなんてモノには価値はないのだが、リアル世界で、強いリバーシソフトを構築しようとすると、一番重要な要素になっている今日この頃かもしれない。
なので、MasterReversi的には、Boookの広範囲化と高精度化は、これからの最重要課題にしているのだが、手作業でそんな事をやっていると、タダでさえ短い作業時間が、より一層短くなるかもしれない。
このため、そんな作業を自動で行える様にするBookサーバーの構築を急いだ方が良い様な気がしている今日この頃だ。

