WINE対応版をリリース
WINE環境に対応させたVer1.5.8とEdaxBoardを公開しました。WINEはWindowsソフトをLinux/macOSで動作させるソフトですが、通常のWindows版は正常動作しませんので、WINE環境ではこちらを利用して下さい。
WINEは、Linux/macOS等で利用できる、Windowsライセンスを購入しなくても利用可能な、無料のWindowsソフト用動作環境です。
エミュレータではなく、WIN32APIをLinux/macOSのAPIを使って提供する方式であるため、処理性能の劣化も殆どありません。
ただし、マイクロソフトが開発/提供しているソフトではないため、Windowsに対する互換性は完全ではありません。
このため、MasterReversiの動作環境としては、2007年の初版以来、想定してきませんでしたが、最近、Windowsでは、セキュリティ強化を理由に、個人開発の非署名ソフトに対するブロック機能が強化されてきています。
その延長線上で、近い将来、個人開発のWindows向けソフトはWindowsでは利用できなくなる未来も見え隠れし始めました。
そんな時代がやってくると、Windows向けに開発してきたMasterReversiは、動作環境を失う事になりますので、今回、そんな時代に対する備えとして、WINE対応版を開発してリリースしておく事にしました。
Linux/macOSで利用可能なWINEでは、Windows向けソフトを単体動作させますので、少なくとも現状では、Windowsの非署名ソフトに対するブロック機能の様な機能は存在しない事から、Windowsで非署名のソフトが動作しなくなっても、WINE環境では、動作し続けてくれる事が期待できます。
ただし、前述の様に、WINE環境の互換性は完全ではありませんので、従来のWindows版は起動直後にクラッシュしてしまいます。
このため、今回、WINE環境で利用可能とするために、従来のWindows版を微調整してWINE版を開発しました。
WINE版も、Windows版とほぼ同等のコードになっていますが、WINE環境では、通常、音声合成エンジンが搭載されていない事から、音声合成出力は行われません。
また、使用フォントについても、WINE環境ではマイクロソフト製フォントはライセンスの関係で利用できませんので、WINE環境でライセンスを気にせず利用できるオープンな「Noto Sans CJK JP」フォントを利用するコードに変更しています。
機能的には、LinuxのWaylandセッション / macOSのWhisky環境では、画面キャプチャー処理が動作しませんので、画像認識による盤面入力機能やエンジン/アシスト対局機能は動作しません。
LinuxのX.orgセッションでは、それらの機能も動作しますが、エンジン対局を行わせるためには、同じWINE環境で動作する別のリバーシソフトが必要になりますので、今回、WINE環境で動作するEdaxBoardも同時提供していますので、WINE環境でエンジン対局を行いたい場合には、同時にダウンロードして利用して下さい。
EdaxBoardで利用するEdaxについては、Windows版の4.4と4.6が利用可能である事を確認しています。
なお、Ubuntu / macOS向けには、EdaxBoardのネイティブ版も提供してありますので、Linux/macOS向けEdaxを、Ubuntu/macOS環境でGUI付きで利用したいだけ、という場合には、ネイティブ版を利用される事をお勧めします。
今回リリースしたWINE対応版は、Ubuntu24.04LTSとZorinOS18のX.org / Waylandセッション、Linux MintとMX LinuxのX.orgセッション、macOSのWhisky環境で動作確認しています。
前述の様に、X.orgセッションでは、エンジン対局機能まで含めたほぼフル機能が利用できますが、Wayland/Whisky環境では、画面キャプチャー関連機能が動作しません。
このため、WINE環境でMasterReversiを利用される場合には、X.orgセッションが利用できるOSを選択される事をお勧めします。
ただし、Wayland/Whisky環境でも、通常の対局/ネット対局機能やデザイン/コンピュータ/データベース/Book/定石の編集機能等のその他機能は動作しますので、そういった機能しか使わない、という場合には、これらのOS環境も利用できます。
MasterReversiとEdaxBoardのWINE対応版はMasterReversiのホームページからダウンロードできます。
- 2026/06/21追記 -
Ver1.6.0をリリースしました。
Ver1.6.0では、通常版Ver1.6.0の変更内容を取り込みました。

